ストレスにはおもに
① 物理的ストレス(騒音、放射線など)
② 化学的ストレス(薬物、化学物質など)
③ 生物的ストレス(炎症、感染、病気など)
④ 心理的ストレス(怒り、悲しみなど)
の4種類のストレスがあります。
電磁波や放射線、有害物質や病気については別の項で既に対策を記載しましたので、ここでは、心理的ストレスについて記します。
”ストレスを感じる心” が病気を作っているかもしれない
ということは既に”病気とは” で説明した通りです。
そうは言っても、ストレスを感じにくくする心になるには
様々な働きかけや時間がかかります。
下の項目を参考に、心を守る方法を記載します。
1. 心理的ストレス 10の質問
2. 人間関係のストレスについての考え方
3. あらゆるストレスに対するコーピング
1.心理的ストレス質問表
「この1ヶ月以内の出来事を思い出して下さい」
質問1: | 予想外のことが起こって慌てた。 |
質問2: | ストレスを感じて心配になった。 |
質問3: | 個人的な問題に上手く対処出来ないと感じた。 |
質問4: | 自分の思い通りに事が運ばなかった。 |
質問5: | やるべき事がたくさんあった。 |
質問6: | やるべき事を満足にやり遂げれなかった。 |
質問7: | 気分転換を上手く出来なかった。 |
質問8: | 怒りをコントロール出来なかった。 |
質問9: | 人生で大事なことが上手くいかないと感じた。 |
質問10: | 休養をあまり取らず、長期間働きすぎた。 |
ひとつでも当てはまれば、知らないうちにストレスを感じていたということがわかります。
2.人間関係のストレスについての考え方
私達一人ひとりは一つひとつの細胞が合わさったものです。
『自然治癒力とは』で説明したように、
突き詰めていくと人間は「量子(りょうし)」という小さな構成単位が集まった「エネルギーを持った粒の塊」です。
このエネルギーというのは波の形にもなることができ、この波は様々な経験や周囲の影響を受けて簡単に乱れます。
私たち一人ひとり、姿かたちも考え方も育った環境も全てが異なるように、
一人ひとりそれぞれが固有の波の形で、異なったエネルギーを持っています。
日々の生活、人生の中で、そんな自分とは異なる別の存在と様々な形で関わりを持っていきます。
つまり、人間関係とはエネルギー同士の交流です。
エネルギーには2つの性質があります。
ひとつ目は自分の振動数と似たエネルギーを好むということです。
この場合、2つのエネルギーは共鳴、同調し、波を大きくすることが出来ます。
もうひとつの性質は、全く正反対のエネルギーを引きつけるというものです。
この場合は、2つのエネルギーはお互いに打ち消しあってしまいます。
私達は生まれながらにして、成長することを望んでいます。
身体は自然に成長して歳をとります。
これは肉体のみならず魂も同様です。
これは自分で意識するしないに関わらず、この世に生を受けたときに決まっていることです。
数多くの精子と卵子の中から、他の性細胞との3億分の1の競争を勝ち抜いて生まれた命とはそういうことです。
魂の成長とは前に進む気持ち、ただ単に"やってみたい"という気持ち、小さい子供が、自分で何でもやりたい、という内から湧き上がってくるあの感覚に似たエネルギーに溢れた純粋な気持ちです。
生まれながらにして魂の成長を望む私達はお互いが大きく成長出来ることがわかっているエネルギーの異なる存在との交流を望んでいます。成長のために、様々な経験を体験したいのです。
こうして見ると、嫌いな人や理解できない家族、迷惑な隣人など、エネルギーを失う相手は、自分の魂の成長のために引きつけた相手です。
そこからあなたが学んで、「ありがとう」を言えば、きっと"嫌な"人々は、あなたの前から姿を消します。
今、目の前にいるこの人から何を学べば先に進めるか、を是非考えてみましょう。
3.あらゆるストレスに対するコーピング
ストレスがかかったときに、自分がどう対応するかリストを作っておくというものです。
・深呼吸をする
・外の空気を吸う
・ストレッチをする
・音楽を聞く
・人と話す
・運動をする
・お笑い番組を見て大笑いする
・映画を見る
・本を読む
・寝る
・
・
ストレス解消法は可能な限り、健康を害しないものが良いでしょう。
例えば、職場でのストレスを感じたとき、家に帰って、音楽を聴きながら本を読む、眠くなったら寝る、というストレス解消法が日常的に行えれば、十分な睡眠をとることで軽いストレスや嫌なことは忘れて翌日には回復する、という好循環が生まれます。
一方で、ストレス解消法が、甘いものをたくさん食べるとか暴飲暴食、夜中までテレビを見ることで睡眠不足になると、翌日は身体的にもエネルギー不足になります。頭も良く動かない上に不安が募って、扁桃体がまた刺激される、という悪循環に入ります。これを繰り返していると、月単位、年単位では生活の質に大きな差が出ます。
出来るだけ健康的な対処法を、ストレスがかかった時に実行してみて、実際に気晴らしになったか確認します。
食べ過ぎた場合も、ストレス解消法に食事は向かないということです。
飲み過ぎた場合も、ストレス解消法にはお酒は向かないということです。
ゲームをしすぎる場合も、ゲームはストレス解消法には向きません。
うまくいかなければ他の方法を試します。
ストレスのシチュエーションごとに対策をあらかじめ準備しておくと安心です。
コーピングを行うことは、前頭葉が活性化されることで、扁桃体への異常な刺激を食い止め、ストレス感を増幅させない効果があります。
大切なのは
自分に今どのようなストレスがかかっているのかを認識すること
これを自分でコントロールできると信じること
次のステップに繋がるために自分が出来ることを考えること
そして、コーピングで準備した自分なりのストレス対策を実践することです。
大きなストレスを適度なストレスに変える方法の一つとして、是非意識して取り入れてみて下さい。