3月3日は雛祭り、女子の健やかな成長を祈願します。時代は変わっても大切にしたい行事のひとつです。
以前に、お母様より大学受験を控えたお嬢さんの無月経のご相談を受けました。参考になれば幸いです。
18歳が過ぎても初潮が始まらない原発性無月経に対して、月経があったのに3ヶ月以上止まってしまう場合を続発性の無月経といいます。
多いのは過度なダイエットや精神的なストレスなどによるといわれます。
短期間での10%以上の体重減少や標準体重の70%をきると無月経になることがわかっています。
無月経には二つのパターンがあります。
①エストロゲンが少ない場合
月経で血を流している余裕がない
激しい運動や、急激な体重減少、ダイエットによる栄養不良
がこれにあたります。
もう一つは
②プロゲステロンが少ない場合
この場合は子宮の内膜が剥がれ落ちる力がないため、無月経の前に月経不順や不正出血が伴う場合が多く、これら両方が合わさる場合もあります。
過度な体重減少は標準体重の90%を目標に体重増加を優先させますが、それでもダメならホルモン補充となります。
『無月経になった理由を学び』
できれば自然に回復させたいものです。
〜気付いたら、いますぐに出来ることから〜
<つぼ押し>
①三陰交(うちくるぶしから指4本上)
特に身体が冷えている場合に効果的で、ここから内くるぶしまでマッサージ
②石門(へそから指3本分下)
③関元(へそから指4本分下)
これらのツボは腎臓と肝臓の機能を高めるというのが目的です。不快感や痛みがあるようであれば軽くさするだけ、カイロを貼ったり、湯たんぽで温めるだけでも効果があります。
<日常生活>
デスクワークや受験勉強で毎日同じ姿勢が続くと、筋肉が緊張して、血行・リンパ液の循環不良の原因となります。休憩時間にはストレッチや気晴らしの有酸素運動は積極的に生活に取り入れましょう。
入浴で身体を温め、女性に不足しがちなマグネシウムをエプソムソルトなどで補充するのも効果があります。
睡眠は身体をリセットするのに欠かせません。良質の睡眠を心がけましょう。(→本編『睡眠』)
<食事>
ダイエットやストレスがかかっている時に不足しがちな栄養素は以下です。
①タンパク質
②ビタミンC
③亜鉛
④ビタミンB群
⑤マグネシウム
⑥鉄
どれも普段バランス良く食事をしていると不足することのないものですが、受験生や現代人のストレス量は昔の人の比ではありませんのでなんらかの対策を必要としている人がたくさんいます。
デスクワークや受験勉強は、ミトコンドリアの多い脳や目といった臓器を酷使しています。ミトコンドリアの機能を高める脂肪やミネラル豊富な食事を心がけましょう。(→本編『ミトコンドリアを鍛える』)
<ハーブ>
①ローズ
②ゼラニウム
③フラキンセンス
ローズやゼラニウムは老化予防、ゼラニウムは保湿効果があります。いずれも肌の調子も整えます。好きな香りを選んで嗅いだり、お風呂に入れたり、アーモンドオイルやホホバオイルなどのキャリアオイルに混ぜて顔や身体をマッサージしても効果があります。ホルモンを調整する効果、美容、リラックス効果もありますのでおすすめです。
<バッチフラワーレメディー>
①ロックウォーター
②オーク
ロックウォーターは完璧主義で自分で決めたことを貫く人。ダイエットをすると決めたら自分で決めた食事制限を守り抜く人です。知らない間に身体に負担がかかっていても頑張ります。
オークはどんなに大変でも人に頼らずに自分で頑張る人です。”長女気質”と言ってもいいかもしれません。
どちらも度が過ぎると自分を追い込んでしまったり、ストレスを溜め込んでしまって無月経の原因になります。
これらを使うことで、柔軟性が出て上手く休息を楽しむことが出来るようになります。
過度なダイエットは女性の身体を知らないうちに追い込んでしまいます。
特にカロリーを気にして、脂肪は敵視されやすいですが、全身の細胞の膜は脂肪で作られていますし、全身のホルモンは脂肪から作られますので誰にとっても脂肪はとても大事な栄養素です。
最近流行りの糖質制限ダイエットは、身体の脂肪を燃やしてエネルギーに変えることで痩せる効果がありますが、もともと脂肪の少ない人や、脂肪も同時にカットしてしまう食事になると脂肪がどんどん削られて材料不足です。現代人の栄養失調になりますので気を付ける必要があります。
もともと筋肉が少ない人や、運動の習慣もない場合は、筋肉も同時に削ってエネルギーに変えようとしてしまうため、筋肉も減ってしまいます。
若い女性が陥りやすいダイエットの罠です。
月経周期の乱れは、身体からの有り難いサインです。
乱れたときは生活を振り返る良いタイミングです。
気になるセラピーを是非取り入れてみてください。
長引く場合は専門家にご相談ください。