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食事の時間 ③インド医学・アーユルヴェーダでは

5000年以上の歴史を持つ、インド医学・アーユルヴェーダでは、毎日、口にする食事や行動様式、考え方や日々の健康法、思想、哲学に至るまで様々な知恵がつまっています。

 

アーユルヴェーダでは

朝食は『普通の人のように』

昼食は『王様のように(しっかり)』

夕食は『貧しい人のように(控えめに)』

 

という教えがあります。

 

 

起床は重たいエネルギーになる前、6時前に起床するのが良いとされます。

起床後は、一杯の白湯を飲むことで腸の動きを促し、前日の水溶性の老廃物を排出させます。

(脂溶性の老廃物を排出させるオイルプリングも合わせるとさらに良いでしょう。)

 

朝食は体質によって、とってもとらなくても良く、大柄で骨太、太りやすい体格で比較的体力のあるカパ体質の人は朝食は必ずしも必要ないとされています。

 

神経質で冷え性、体力のないヴァータ体質

食欲旺盛で空腹感が苦手、熱のこもりやすいピッタ体質

でも軽めの食事にとどめます。

 

6-10時までの午前中は身体は軽くしておくのが基本です。

 

10-14時は消化や代謝の時間で、消化機能が高まる12時前後に1日で一番栄養のある食事をとるのが良いとされています。

 

14-18時に身体の中が動き出し、排泄が盛んになります。

 

18時以降は身体は徐々に休みモードになるため、ゆっくり過ごすこと、

22時以降の消化や代謝が活発になるピッタの時間の前に就寝するのが理想です。

 

夜の睡眠時間に身体を休めるためには夕食は控えめに、疲れが強いときには白湯だけにすること。

内臓、精神ともに、とにかく身体を休めます。

 

22時以降は精神的にも1日の消化、吸収にエネルギーをあてます。寝ている間に頭の中が整理され、翌日への活力を養います。

 

『22時までの就寝』

『食べすぎないこと』

 

はインドの伝承医学でも同じです。

 

自分のためにも、地球上の様々な問題への取り組みとしても、私たち一人ひとりが毎日少しずつ出来ることは、自制心を働かせて己の欲を抑え、食べ過ぎを防ぐ、ということかもしれません。

 

自分にあった食事法を見つけて、是非、身も心も軽く毎日を過ごしましょう。